ワインエキスパートの合格率 ── 2025年に26.4%まで落ちた
ワインエキスパートの合格率 ── 2025年に26.4%まで落ちた
先に結論を書きます。
- 2025年の合格率は 26.4%。前年(41.4%)から 15ポイント下がりました
- 受験者は増えています。 3,381人 → 3,577人。減ったのは合格者のほうで、1,399人 → 944人(-32%)
- ただしこれは最終合格率で、一次試験だけの合格率は公表されていません
- 下がった理由は公表されていません。 ここに推測は書きません
数字はすべて、協会が公表している「資格保有者一覧表」(2026年1月1日現在)から引いています。
5年分を並べる
| 年 | 受験者 | 合格者 | 合格率 | 差し引き(不合格) |
|---|---|---|---|---|
| 2021 | 3,490 | 1,421 | 40.7% | 2,069 |
| 2022 | 3,469 | 1,143 | 32.9% | 2,326 |
| 2023 | 3,499 | 1,465 | 41.9% | 2,034 |
| 2024 | 3,381 | 1,399 | 41.4% | 1,982 |
| 2025 | 3,577 | 944 | 26.4% | 2,633 |
「差し引き」の列だけは私が引き算したものです。協会が不合格者数を公表しているわけではありません。
累計の資格保有者は 24,872人(2025年末時点)。
受験者は減っていない
まず押さえておきたいのがここです。
受験者数は5年間、3,381〜3,577人の範囲で動いています。 幅は200人弱で、増減の傾向というほどのものはありません。 2025年はむしろ5年で最多でした。
つまり「人気が落ちて受験者が減り、その結果として何かが変わった」という話ではありません。 同じくらいの人数が受けて、受かる人だけが455人少なかったということになります。
「難化した」と言えるのか
正直に書きます。分かりません。
合格率が下がる理由はいくつも考えられます。出題が難しくなったのか、 採点の基準が変わったのか、受験者層が変わったのか。 協会はいずれについても説明を出していません。
ひとつだけはっきりしているのは、CBT化は関係ないということです。 一次試験がCBT方式になったのは2026年度からなので (→ 一次試験のCBT化で変わったこと)、2025年の数字はその前の話です。
ここから先は、推測になるので書きません。気になる方は、数字だけ持ち帰ってください。
ソムリエと比べると
同じ表に他の呼称も載っています。2025年の数字だけ抜き出します。
| 呼称 | 受験者 | 合格率 |
|---|---|---|
| ソムリエ | 2,866 | 19.9% |
| ワインエキスパート | 3,577 | 26.4% |
| SAKE DIPLOMA | 2,006 | 31.1% |
| ワインエキスパート・エクセレンス | 127 | 12.6% |
ソムリエのほうが低いです。ただしソムリエは二次にテイスティングと論述があり、 さらに三次(サービス実技)まであります。試験の構成が違うので、 合格率だけを並べて「どちらが難しい」とは言えません (→ ソムリエとワインエキスパート、二次試験は何が違うのか)。
この数字を、受ける側としてどう見るか
私は2027年度を受けるつもりで勉強しているので、自分がこの表のどこに入るのかを考えます。
2025年は10人受けて2〜3人。2023年・2024年は4人強でした。 1人分の差は小さく見えますが、母数で見ると455人です。
同時に、こうも思いました。
落ちた人は毎年2,000人以上いる。 2025年は2,633人です。 そして一次試験の合格は、通過の翌5年のうち3回まで有効です (→ 一次試験免除 ── 二次で落ちた翌年、何回まで受けられるか)。
つまり毎年、二次からもう一度受けられる人が二千人単位で積み上がっていることになります。 合格率の話は「何%で受かるか」だけでなく、「落ちた後にどうするか」の話でもあると思っています。
注意してほしいこと
| 最終合格率です | 一次だけ・二次だけの合格率は公表されていません。「一次の合格率は◯%」と書いてある記事を見かけたら、出所を確かめてください |
| 毎年1月に更新されます | この記事は2026年1月1日現在の表に基づいています。2027年1月に更新されたら書き直します |
| 不合格者数は私の引き算です | 協会が公表している数字は受験者・合格者・合格率までです |
公式の数字は協会のサイトで確認できます。この記事の数字を使う前に、必ず一次情報に当たってください。
この数字を見て、来年の準備の話を考えています。 飲んだ記録がそのままテイスティングの練習になるアプリを個人で作っていて、 公開したらお知らせします → 事前登録